ディズニーにおける集客力について

土曜日、家族でディズニーランド(以下、ランド)に行ってきました。天気もよく、暑くも寒くもなくちょうどよい気温だったせいもあって多くの客でにぎわってしました。私が経験した中でも混雑していた方だと思います。今回は、直接的なテニスのトピックスではありませんが、土曜日のディズニーで感じたことを記事にしたいと思います。

ご存知の方も多いと思いますが、ここ数年ディズニーランド・ディズニーシー(以下、シー)では新アトラクションの建設が進んでいます。7月にシーにオープンした「ソアリン」を皮切りに、2020年4月にはランドに「ベイマックス」や「美女と野獣」をテーマとしたアトラクションが、2022年にはシーに「ファンタジースプリングス」というテーマポートが建設中です。ゲストを飽きさせずにリピート客の増加を狙っているのだと思います。
ディズニーファンにとっては楽しみなことですね。

これに合わせてか、ランドの象徴である「シンデレラ城」も半年間の工事に入ったようでしたので写真をアップしておきます。ずいぶん大掛かりな感じですね。

こういった新たなアトラクションの建設や工事には、当然膨大なコストがかかります。それはどこに反映されるかというと、入場料の値上げというカタチで我々に降りかかってきます。過去の入場料(ワンデーパス)の推移をみますと、
1983年:3,900円(ランド開業)
1992年:4,800円
2001年:5,500円(シー開業)
2011年:6,200円
2019年:7,500円
この36年で倍近い金額になっていて、上記以外のタイミングも併せると実に12回も値上げされているのです。

ここまで強気に値上げされると当然客足も鈍るのではと思ってしまいますが、オリエンタルランドが発表しているランドとシーの年間の来場数をみると、
1983年:990万人
1992年:1,580万人
2001年:2,205万人
2011年:2,535万人
2018年:3,256万人
と、基本的に右肩上がりで数字が伸びています。そりゃ強気な価格設定にもなるわなと思いました。
いやぁ、、、すごい。

もちろん、ディズニーの魅力はアトラクションが新しくなることだけではありません。そういう「ハード」の部分よりも、むしろ「ソフト」の方が重要だったりもします。私がランドやシーに行った際に感じるのは、キャストさんがいつも明るく楽しく丁寧に接してくださり常に居心地のよい空間を作っていただいたりとか、掃除担当の方が多くいつも清潔に保たれていたりとか、その掃除担当のキャストさんが突然パフォーマーとなって客を楽しませてくれたりとか、、、キャストさんの対応とか掃除とか、当たり前のように思われるかもしれませんが、ディズニーの場合はそれが極端に徹底されているのです。気にして見るようになると、知らないうちに掃除担当のキャストさんを探すようになってしまい、いつしかアトラクションに乗るよりもそっちばかり気にしてしまうような現象が起きるくらいです。こういったところが度重なる値上げがあっても客足が衰えない秘訣なのかもしれません。

こういった客を集めるノウハウは日本のテニス界も見習べきところがあるような気がします。お金をかけるばかりが能ではありません。常日頃の行動もそうですし、ちょっとしたアイデアが客の心をつかむことだってあると思います。
もし、テニスの試合会場でも「もっとこうしたら」とかありましたら、ぜひコメント欄にコメントいただければと思います。



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