テニスの極意について


  • テニスの極意
少々仰々しいタイトルで始まりましたが、みなさんは「テニスの極意」ってどういうことだと思いますか?私は、極めて当たり前でなんのひねりもない答えなのですが、「打点」だと考えています。
正しい「打点」でボールを捉えることができたら、ミスショットの数を限りなくゼロに近づけることができますし、コントロールも格段に向上します。逆説的な言い方をしますと、きちんとフォロースルーがとれていて、ミスが少なく、思い通りにボールをコントロールできているときは、正しい「打点」でボールを打てているときだということです。

ここでは、正しい「打点」でボールを捉えられている状態を、ラケットの真ん中、つまり「Sweet Spot」でボールが捉えられていると定義します。では、このブログをご覧いただいている皆さんの中で、どれくらいの方が「自分はSweet Spotで打てている」と感じていらっしゃいますでしょうか?もっと言うと、ボールを打った瞬間にラケットのどの位置に当たったかを意識している方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか?

このあたりの意識が変われば、きっとテニスの質も変化するのではないでしょうか。そこで、以前にBabolatさんにご提供いただいたセンサー内蔵ラケット「Babolat Play PureDrive」を使ったときのデータをもとに考察していきたいと考えています。

  • Babolat Playについて


Babolat Playとは、センサーが内蔵されたBabolatのラケットを使ってプレーすることで、プレー全体の中でどのショット(フォアとかバックとか)を使ったかとか、ラケットのどの部分でボールを捉えたかなど、プレーの質をデータとして計測できるツールです。
このセンサー内蔵のラケットをBabolatさんからご提供いただき、しばらく使ってみましたので、具体的にどんなデータが取得できて、どんな効果があるか書いてみたいと思います。

  • Babolat Playで計測できるデータ
まず、プレーした総時間が計測でき、そのなかで何球くらいボールを打ったかのショット数が計測できます。そのうち、フォア、バック、ボレー、サーブ、スマッシュがそれぞれ何%占めていたかを円グラフで表示することができます。

その打球について、ラケットのどの部分でヒットしたかをパーセントで表示することが可能です。テニススクールではよく「ラケットの真ん中でヒットするように!」と言われますが、それが本当にできているかが可視化されるわけです。

また、スイングスピードなどからサーブのスピードを計算して表示することもできます。

  • 実際に測ってみました
私が実際に使ってみてどんな結果だったかをサンプリングしてお見せしたいと思います。


左が去年の12月24日の練習で、あまり調子が良くなかった日、右が10月8日の試合で調子が良かった日のデータです。調子が良かった・悪かったがどうしてわかるかというと、画面上部の日付のすぐ下に顔のアイコンがあって、その日の調子をアイコンの表情から選んで登録することができるからです。
画面にはプレー時間と総打球数が表示され、下の方には各ショットの割合が表示されます。私の場合は、いずれの日も約半分がフォアハンドなので、いつもフォアハンドを主体にゲームメイクするプレースタイルだということがわかります。

  • フォアハンドのヒット率
では、そのフォアハンドにおいて、調子のいい日・悪い日でどの程度Sweet Spotでのヒット率が変化したかを見たいと思います。



左側の調子が悪かった日は50%ほどしかSweet Spotでヒットできていませんが、右側の調子が良かった日は約7割がSweet Spotでヒットできています。このように如実に数字に表れます。


  • Sweet Spotでのヒット率を上げるには
では、どうすればSweet Spotでのヒット率を上げることができるでしょうか?いろんな練習方法が考えられると思います。そこで、どんな練習をすれば効果的にSweet Spotでのヒット率を向上させることができるか、実験的に試してみようと思いました。。。。が、、、使っているうちにUSBのコネクタが破損してしまい充電できなくなってしまいましたぁ。。。。涙

大塚さん、、大変申し訳ありません。。。
もしまたBabolat Playを手にする日が来れば、実験の続きを試したいと思っています。

ちなみに、Babolat Playのセンサーで計測されたサーブのスピードは、最高184km/hでした。多分、10km/hくらい盛っている感じかなぁ、というのが感想です。


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