Nitto ATP Finalsの感想


Nitto ATP Finals、チチパス優勝!

ロンドンで開催されました「Nitto ATP Finals」、チチパスの初優勝で幕を閉じました。
私はまだダイジェストでしか試合を観ていませんので、これからじっくりWOWOWメンバーズオンデマンドで試合を観たいと思います。

今日は、スコアやスタッツからみて感じたことを書きたいと思います。

まず最初にお断りしておきますが、上述の通りまだ試合をじっくり観たわけではありませんので、この記事の内容は薄いですし、表面的になっています。もし、「全然的が外れてるよ」というご意見があれば是非コメントをいただきたいのですが、全体的には温かい目で見ていただければと思います。


予選ラウンドロビン「グループ:アンドレ・アガシ」では、生ける伝説ナダル、今年後半6大会連続決勝進出を果たしたメドベージェフ、昨年度本大会優勝のズベレフという顔ぶれの中、抜きんでたのはチチパスでした。
得セット5、失セット2で得セット率71.4%はグループ内でも他を圧倒。スコアをみてもズベレフに圧勝、メドベージェフにも接戦ながらストレート勝利、ナダルには負けはしたもののどのセットも僅差でした。最終的にチチパスが優勝できたのも、ナダルをここまで追い詰めることができ、それが自信につながったからかもしれません。全体的にナダルのUnforced Errorが少し多かった気がしますが、これもナダルがリスクを負ってでも自ら仕掛けないとチチパスに勝てないと思わせたからだと思います。

それにしても、今シーズン好調だったメドベージェフが1度も勝ち星を挙げられなかったのは意外でした。それほどレベルが高いってことですね。ナダルとの対戦でファイナルセット5-1から挽回されてしまったのはきっと悔しかったはずです。


「グループ:ビョルン・ボルグ」では、ティエムとフェデラーが2勝1敗同士で準決勝に駒を進めました。得セット率でみると、フェデラーが66.7%、ティエムが57.1%なのですが、直接対決でティエムが勝っているので予選1位となりました。
やはりフェデラー、ジョコビッチを立て続けに破ったティエムの実力は本物でしたね。個人的に、ティエムのバックハンドが好きです。フォロースルーがダイナミックで、全身のパワーをボールに伝えてる感じが伝わってきます。
フェデラーは、準決勝進出をかけたジョコビッチとの対戦が素晴らしかったです。意地とプライドでもぎ取った勝利だったと思います。まさに完璧。それに比べてジョコビッチはいまいち乗り切れていない感じでしたね。


準決勝、チチパス対フェデラーはストレートでチチパスの勝ち。もう少しフェデラーにがんばって欲しかったですが、好調チチパスを止めることができませんでした。もう一つの準決勝はティエムがズベレフをストレートで退けました。この2試合はダイジェストも観ていないのでこれ以上のコメントができず申し訳ありません。。。

決勝戦、昨年のNext Gen ATP Finalsでも優勝したチチパスが僅差でティエムに勝利。1stセットをタイブレークで落とした後、2ndセットの1ゲーム目をブレイクできたのが大きかったと思います。あのゲームが一つのターニングポイントだった気がします。それにしても両者ともバックハンドストロークがキレキレでした。チチパスのクロスの角度がヤバかったですし、ティエムのストレートの精度がハンパなかったです。二人ともシングルハンドなのでとても参考になりました。(※私もシングルハンドなので)

スタッツを見てみると、目立ったのがBREAK POINT SAVED。いかにピンチを乗り切るかで、チチパスが脅威の84%、ティエムも68%と勝負強さが伺えます。加えて、ACESを見るとチチパスが39本。対するティエムは26本。身長差(チチパス193㎝、ティエム185㎝)が影響していることは否めませんが、それを踏まえてもチチパスの攻守のバランスが素晴らしかったことが伺え、優勝という結果も納得できます。

全体的に、来年度を占う意味でも重要なこの大会で、21歳のチチパスが優勝。BIG3に打ち勝つ若手が増えてきたことで2020年は競争がさらに激化することが予想されます。我々テニスファンにとってはうれしいですね。

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